想像を遥かに超えて、良い意味で裏切られた体験でした。
私が今回の上海研修で一番楽しみにしていたのが、上海交通大学医学院附属瑞金医院の王老师の推拿研修でした。
今まで中国人中医師の先生方からは、脈診10年、基礎理論50年など、中医学は習得までとても時間がかかるものだと学びました。
瑞金医院の王老师曰く、推拿手技は習得までに20年だそう。。
老師の力強く滑らかな手の動きとリズム、圧、身体のポジションを間近で見学。
やはり一朝一夕で真似できるものではなく日々の鍛錬の賜物だと、実際の治療を見てよく理解できました。
1人あたり15〜30分の治療を、ほぼ休憩なしで毎日20名程…!!
王老師は肉体的にも屈強な方だけど、それでもどこからそんな体力が沸いてくるのか。
きっと仙豆とか食べてるんだろう…そんな話も出るくらいの凄さでした。
運良く吸玉治療の患者さんが来られたので、私も一部施術をさせて頂きました。
上海で大変貴重な機会を頂けて感動のひと時…(涙)
中医学の理論だけではない、中西医学の臨床現場という中国の最先端を見ることができて、これから自分が取り組むべき課題も見えてきました。
上海中医薬大学での解剖実習では、ご検体さんに黙祷を捧げることから始まります。
学ばせて頂く感謝の気持ちで身が引きしまる。
確実に素早く各組織を探り出し説明して下さる郭老師、その説明を顔老師が訳して下さるスピードについて行くのに必死でした。
施術の際に触れながら想像していた肉体の内部が、一気に可視化されていく。
脳の中で想像とリアルを照合していく作業が進みます。
百聞は一見に如かず。
施術者は一度は必ず体験しておくべきだと改めて思いました。
まだ顔老師が説明中にも関わらず、また学びに来たい!そう思いました。
そして、今回は観光にも沢山連れて行って頂き、心から楽しめたあっという間の3日間でした。
自由時間の中で全国から集まった参加者の皆さんと仲良くなれた事も、普段一人で仕事をしている私にとって宝物になりました。
中医学をきっかけに、古代中国の自然哲学に興味を持ちました。
中国の文化を知りたくて中国茶を習ったことも、研修を心から楽しめた良い一因になったと思います。
何事にも興味を持って学ぶことは、幸せに生きるための肥やしになりますね。
今回の上海研修は、私にとって4年越しの想いがついに現実になった瞬間でした。
パンデミックが日本でも広まり始めた2020年3月、上海研修に向かうために予約してあった航空チケットを目前に私は泣く泣く諦めたのでした。
また上海へ行けるかどうかも分からない混沌とした数年でしたが、いつチャンスが来ても大丈夫なように自分の実力を上げるための努力をして待つ日々。
昨年末、Instagramで島田先生がアップしたお知らせを目にした瞬間、まだお会いしたことのなかった島田先生へすぐにメッセージを送りました。
一緒に行きましょう!と参加を快諾して下さり、その後も士気をガンガンあげて下さった島田先生、研修で同行してくださった湯井先生の暖かい心遣いの数々、本当にありがとうございました。
上海中医薬大学
郭老师、宗老师、顔老师、李老师
上海交通大学医学院附属 瑞金医院
王老师
オリエントセラピースクール
島田先生、湯井先生
スクールスタッフの皆さん
現地ガイドの張さん、ドライバーさん、同行通訳の周さん
全国各地から参加されたメンバーの皆さん
今回お世話になりました皆様に心より感謝申し上げます!
富岡 さちえ
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